キィ…と1つのドアを開ける。
今は使っていないベッドと机、クローゼットが置いてある。

「ここを使ってください。何かあればまた。」

おばぁちゃんは夕飯の買い物に行くから尚くんに、部屋を案内してあげて!と言って出ていってしまった。

そそくさと自分の部屋に戻る。

男の子と話したことがない私がいきなり自分の家を案内するなんて…しかも自分の部屋の隣!

できるだけかかわらないようにしよう…、そう思ったところなのに。

「朱、入るよ。」
「え?!待ってくださ……!!」

待ってくださいという余裕もなく、明日野さんが入ってきた。

「これ、泊まらせてもらうからお礼にあげようと思って。」
そう言って自分の右腕についているシルバーのブレスレットを私の左腕にはめた。

「あはは、細い。ぶかぶか。」
自分でつけておきながら笑う明日野さんを睨みつけた。

「……こんな大切そうなものいいんですか…?」
「別に、大切にしてたわけじゃないよ。それに

…………僕のあげたブレスレットが朱の腕にずっとついてると思うとなんか嬉しくない……?」
そう耳元でそっと囁かれた。

「なっ…………!!」
「朱、顔真っ赤だよ?」
「だ、誰のせいで………」
男性に耐性のない私はすぐに赤くなる。

「……かわいい。」
そうぽつりと呟いて、明日野さんは部屋から出ていった。


膝がカクリと抜ける。

鏡を見なくてもわかる。
今、私の顔は真っ赤だ。
熱い。

まだ明日野さんの声が耳に残ってる。
目の奥がジーンとして頭が回らない。
ドキドキで何もわからない。

毎日これに耐えなきゃいけないのか…そう思うと余計にドキドキする。

収まれ、自分

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