碧眼の副社長は愛をささやく
幸せは永遠に
「綺麗だわ」

「ありがとう」

ウエディングドレスを着た私に母が感激した声で声をかける。

2か月前、フランスで結婚式した時も感激してたのに、
と思いながらも、母親の愛情を感じ、じんとなる。

結婚は、お互いの両親に紹介した後、
おいおいにと思っていたのが、

エリックの父が、こんな美人逃したら、末代まで後悔すると、
結婚を急かした。

一度目の式はフランスで、
エリックの生まれ育った町の教会で式を挙げた、
この時は親族のみの、ひっそりとしながらも、
それでも格式高く、厳かな式になった。

結婚式を挙げた教会は、建築に200年もかかり、
古めかしい感じがありながらも、ステンドグラスが美しく、
ヨーロッパにいるんだと言う雰囲気を存分に味わえた。

この時、入籍し、私も宗教をキリスト教に改宗している。

エリックの実家のお城にも行き、
お城とは聞いていたが、そのインテリアに圧倒された。

デザイナーとして、大変刺激され、
歴史を感じる家具や食器類、重厚な石の感じ。

全てが刺激的だった。

私がデザイナーなと知ると、エリックとその家族をデッサンする事になり、
私が書いた絵を、義父さんは、額縁に入れ飾っておこう!と張り切っており、
私がデザインしたオーダーメイドのジュエリーのデッサンを、
日本の店の応接室に飾ったエリックと、同じ血を感じさせた。
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