もういちど、あの海で
Chapter1

愛音の日常

高校3年の2学期が始まって数日。




親友の吉田花梨(よしだかりん)と屋上で昼ごはん。



「愛音!また寝かけてるよー」


花梨はあたしを軽く叩いて笑った。


「だって授業つまらないんだもーん」


すると、隣のクラスだという男子から声をかけられた。



「永山さん話があります!」



「…!分かりました」



「こっち来てくださいっ」




言われたとおり付いていく。


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