夜の闇に紛れるようにして
ルディガーのもとを訪れたのは、
彼がまさに攻め入ろうとしている国の王女だった。


ディアヌは、ルディガーに
民を虐げる
自分の父と異母兄を売り渡すと告げる。


かつて出会っていた二人。


二人がともに過ごしたのは、
ほんのわずかな時間。

その時間だけで、
互いを必要とするには十分だった。


ルディガーは
ディアヌを解放しようと決めた。


ディアヌは
ルディガーを真の王にしようと決めた。



きっと、あの出会いは必然だった。


「あなたのためなら」
「お前のためなら」

すべてを投げ出しても
惜しくはない。


――たとえば、この命でさえも。


不器用な愛の物語が
今、始まる。

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