最恐ドクターの手懐けかた
Case.3 デートとかありえないんですけど







それから、特に問題なく時間は過ぎた。

いつも通り授乳指導や患者の体調確認をし、明け方に陣痛で来院した産婦が一人いただけだった。

だが、お産が進む様子でもなく、夜勤帯での出産にはならなかった。

遠藤先生はその産婦の診察に来ただけで、ナースステーションには現れなかった。

当直室で爆睡しているのだろうか。

それとも、新たな曲作りでもしているのだろうか。

漢マン……それを思い出すと、またまた笑いが止まらないのだった。


< 57 / 273 >

この作品をシェア

pagetop