雨と制服とジャージ
雨の日の・・・
先生に連れられて、よちよち歩いてリビングのソファまでたどり着いた。
ブランケットを二人で被り、先生はスマホで気象情報を調べている。

「……停電は、徐々に復旧して行ってるらしい。電車はこのせいで今、どこも止まってるそうだ。お前の沿線もだめだな」
「え……」
「まあ、夜までならなんとか帰れるだろう。しかし、こんな時期に珍しいな、雷なんて」

さっきから私、先生の胸にひっついたままなんだけど……いいのかな、こんな……。
しかも毛布で二人包まって、ちょっといけない気分になったり……。
先生の足の間に座ってるんだけど、なんか……さっき、から。

「おい。聞いてんのか」
「き、聞いてますっ」
「……ったく、元々はお前が目の前ですっ転ぶから……」

はあっと溜息をつかれて、返す言葉がありません。
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