絶対彼氏
不満
次の日、あたしは約束通り洋二を連れて外へ出た。


歩き方は相変わらずぎこちなくて、見ていてハラハラしてしまう。


「おぉ~。俺の帽子よく似合うじゃん」


雄大が持って来た紺色の帽子をかぶった洋二は、とてもカッコよかった。


「本当だ。洋二って帽子似合うんだね」


成美が洋二をジロジロと見つめてそう言った。


サッカーをしている時も帽子は被らないため、こういう姿を見れるのはとてもレアなことだった。


「なんだか着せ替え人形にしたくなるね」
< 83 / 280 >

この作品をシェア

pagetop