──文通しませんか。


今の時代にはそぐわない
少し古風な提案をしてきたのは

顔も知らない君でした。







いつも貸出中になっている、
あるシリーズ本の1巻。



読みたいのに読めない。


一体この人は
いつまで借りているつもりなのだろう。


…どんな人なんだろう。


いつしかそんな疑問を抱いていた。







やっと返された1巻。



その最後のページに



『長い間借りたままで
迷惑をかけてしまっていたらすみません』



丁寧で綺麗な字で
そう書かれたメモが挟まれていた。



それから、1巻読むごとに
メモを挟む習慣になった。


本の内容が進むにつれて深まっていく
私達の"文字だけの"関係。


シリーズは10巻完結──




顔も知らない君との淡い恋物語。


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シュウと透明な街

小説コンテスト エントリー作品


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2018.6/26 オススメ掲載

ありがとうございます(´;ω;`)

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