Valentine's Years
それでも三年の間に敵はかなり減った。仕方なく撤退する女性達が増えたのだ。
私は負けない!だって彼に恋する女性の誰より私の愛は深いんだから。歴史が長い、と言った方がいいのかな…
今年も戦闘態勢。いざ!
ホワイトボードを見て愕然。出張ーー?!
バレンタインが面倒だから、わざとこの日に合わせたな…
夜の9時過ぎ、やっと戻って来た彼。
「えっ?まだ残ってたのか」
「残業しながら待ってました」
「申し訳ないが、やっぱり君とは…」
「兄の承諾は貰って来ました」
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