イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~

side玲一

その日、莉々花は休みを切り上げて仕事復帰した。

まだ休ませたかったのに、本人がこんなに休むのは先輩方に負担がかかり申し訳ないからと言って出社する事になった。

条件として、僕の車で出勤することと言った。
すると、申し訳ないけどお願いしますと返ってきた。

内心はまだまだ家でゆっくりさせたい。
しかし、本人の意思が一番なので仕方ない。
この、責任感のある所も莉々花のいい所なのだから。

そうして、出社して地下駐車場から受付の階で降りる莉々花に手を振り分かれた。

仕事に集中していた時、珍しくも同期で俺の立場を分かっていても気安く接してくれる珍しいタイプの柏木周一郎から社内メールがきた。
サブジェクトに私信と入るそれを開くと

『お前、やらかしたな?朝から受付の清水さん、いつもより表情豊かになってて、クールビューティに革命が?!俺たちの女神が天使になってる!!ってすっごい噂が駆け巡ってるぞ。今日の帰りは男共が寄ってくるぞ?昼は俺や志帆や有坂さんでガードしてやるから。あと、志帆からだが、やっぱり偶に痛そうにしてるから帰りも送ってあげれませんか?って連絡してくれってメール飛んできたから伝えとく。良かったな、良い返事がもらえて。今度飲みに行くからな!』

という内容のメールだった。

莉々花は本来表情豊かなタイプだ。
それは、とても愛くるしくクルクル変わるくらいだ。
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