総長様の復讐

君を好きなあいつが邪魔

「たんま、頼。

抜けがけすんなし。人の気持ち知ってるんだろ?」


隼人ーーー。

「知ってるよ」


知ってる。

だから、取られたくて必死なんだよ。


俺は、隼人を睨んだ。

隼人も、負けじと睨み返す。


「ーーーッッ」


「おい、お前ら怖がってるから。


喧嘩すんなら、よそでやれ」


俺は、君が怖がってるのに気づいてない。


隼人も、無論そうだった。



一番に気づいたのは、修(シュウ)で。



ちらり、と見れば瞳を潤ませる凛がいた。


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