鍛冶君のその言葉に、大きく頷く。

すると、鍛冶君は嬉しそうに笑って机に頬杖をついて私を見つめた。

その視線に、なんだろうと思って首を傾げると。


「やっと、笑てくれたな」

「え?」

「ここ最近塞ぎ込んでばっかりやったやろ」

「――」

「志穂ちゃんはニコニコしてるほうがええんよ」


その言葉に瞬きを繰り返す。

もしかして、私を元気づける為に――?


「俺のとっておきの企画や。これで、志穂ちゃんの心は俺のもんやぁ!」


一瞬、ドキンとしたのも束の間。

そのどこまでも軽い調子に、溜息が出る。

それでも。


「ありがとうございます」


きっとお調子者で明るい鍛冶君の事だから、しんみりした空気にならないようにワザとそんな風に振舞ってくれたのだと思う。

私が、また謝ったりしないように。