「いやぁぁぁぁぁっっ!!」


怒号のような叫び声が、穏やかだった朝の我が家に響き渡る。

そんな私の叫び声を聞いて、さっきまで気持ちよさそうに寝ていた朝比奈さんが迷惑そうに眉間に皺を寄せながら、薄らと目を開いた。


「……うるさい」

「な、な、何してるんですかっ!」

「寝てる」

「そうじゃなくて! なんで一緒に寝てるんですか!」

「ここ俺の部屋だけど」

「なっ、なんで私があなたの部屋にいるんですかっ!?」


パニックになりながら布団を手繰り寄せて、壁際に避難する。

幸い私は服を着ていたけど、朝比奈さんは何故か上半身裸。

そして、鍛えられたその体と、寝起きだからか知らないけど色気が凄いその気怠げな視線に目のやり場に困る。


そんな私とは正反対に、酷く落ち着いた様子の朝比奈さんは、眠気眼のまま猫のように大きく背伸びをして息を吐いた。

その、どこまでも落ち着いた姿に焦りが湧き起こる。


何なの、この少女漫画みたいな展開!

朝起きらた、知らない男の人の腕の中って!(知らない人ではない)

おまけに裸って、裸って、裸って……。



――…え……まさか?