「脇坂(わきさか)さん!これもお願い!」



「はい!」



仕事は大好きだ。別に誰のためにとか、自分のためにとか、そんな崇高な理由があるわけじゃなく、毎日の目的があるということが、充実した人生を送れていると実感できるから。


私は無駄が嫌い。そして、それ以上にお金が大嫌いだ。


だけどお金は人が生きていく中ではとても重要なもの。


そして今の私に、なによりも必要なものだ。



脇坂美織(わきさかみおり)。名付け親は父の兄。普通は両親なのに少し変わってると思う。だけど私はこの名前が結構気に入ってる。


もう24にもなって恥ずかしいけど、子供の頃仲の良かった初恋の人が私の名前を呼び捨てで呼んでたから、なんてアホな理由だ。


友達はそれなりに。小中高大と、普通の生活を送ってきた。


この職場に勤めて2年目。ある程度の仕事を一人でもこなせるようになった。


「っしょ。」

「さすが先輩~。あたしには無理っすわ。」

「いやいや、運べるようにならないとダメだよ。」


規則的にどうなのって爪を宿した可愛い後輩もできた。




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