「なぁ、里瑠…」










薄暗い部屋の中、私達は肩を寄せあった。











「なに?秋人?」


















「俺達ずっと一緒だよな?」














腕を肩にまわして秋人は私をぎゅっと抱きしめた。












「うん…ずっと永遠に一緒だよ…」
















「愛してるよ…里瑠。」






…そう言ってくれたのに





「里瑠。もう別れよう。…俺の親父の借金も返せたしもうお前はいらない。…今までありがとな。これで俺も楽だよ。演技ももう終わりだな。」















私には分からなかった。


秋人の一言一言がまるで耳に残るかのようにじんわりと脳に伝わった。



私には、秋人の言葉、温もり、全てが本物に見えていた。




ねぇ、秋人?









うそだよね?


愛してるよって…ずっと一緒って…永遠って……。



私は信じていた。私は秋人を本気で愛していた。






「あ…あき…秋人…!」





呼び止めた背中にもう彼氏という”設定”は無かった。




「や、やだ!やだよ…秋人!!あき…と…やだぁぁぁぁぁぁああっ!」








…私は秋人と永遠を誓った場所で大声をだして泣き崩れた。











思い出が崩れ落ちていくのと共に
私の中でなにかが無くなっていた。









———好きをどうか叫ばせて———




























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