ひょっとして…から始まる恋は
藤田君への気持ちは薄れてもいかないけれど、それでもやはり他のことを追い求めてみたい。


それにはまず、招待状の出席に丸を付けないと駄目だ。
そして、自分からこの恋を終わらせないと。


うん…とようやく頷けた。
切ない日々へのピリオドを自分で付け、一から歩き直そうと心に決めた。

そしたらまた新しい恋にも出会えるかもしれないし、会えなくても今よりはずっと新鮮な気持ちでいられる筈……。



同級生達と別れて家に帰ると、一番に招待状の出席を丸で囲んだ。

おめでとうございますと一筆添え、それを翌朝ポストに投函し、職場へと向いて一歩を踏み出した__。


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