伊東さんの運命の相手はクズでした。
再会





「それで!?それでどうしたの!?やっべ、身近な人が寝取られるとは思わなかったわ。しかも男。次の本、NTRにしようかな」


「どうしたも何も普通に帰ったよ。あとネタにするなら後書きに『元ネタは友人です』って一言書いて」


「あー!あたしも付いていけば良かった!クソッ!寝取った男どうだったのよ」


「・・・・・・顔は良かったと思う。私達と多分そんな歳変わらない」


「はぁ〜!見てぇ〜!美形×平凡かよ〜!主食よ主食。3杯はイケる」



机にダンッと拳を叩きつけた所為で私のコーヒーがピョーンと浮く。ゴリラかよ、危ねぇな。



目の前にいる親友を慰めるよりイケメンが私の恋人を寝取った方が気になる親友は裏の顔を持っている。



青い鳥のアプリ上では神絵師と称えられ夏と冬のオタクの為の祭典には必ず参加し、日夜締め切りに追われてるが元気に今日も目の下のクマを隠して学校に来てて偉いなと思う。




けどお母さんが頻繁に訪ねに来るからって私の家に聖書(親友の生きる糧であり人生のバイブル本らしい)を置いて行くの止めて頂きたい。




バレた時に疑われるのは私なんだぞ。



この前暇で試しに1冊読んだらなるほどな。これはバレたら死ぬなって私も思った。
面白かったけどね。絵も上手かったし。


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