夜蝶
それから始業式なのに5時間授業を受けた。



久しぶりの授業だったからなんだか疲れたなぁ。




『久玲愛ー。帰ろー!』



『うん!帰りますかね!!笑』
 

 
いつも帰りは美菜と遊んだり駅前まで一緒に行ったりお店寄ったりして色々話しながら帰宅。


私の家は高校から近くの地元から通ってるから電車通学とかちょっと羨ましかったりする。



『今日、駅前のパン屋さん行きたい!』



『良いよー!あそこのパン屋さん美味しいよね!』




『よし、レッツラゴ〜!笑』




教室を出て階段を降りて一階に着くと目の前には国語準備室がある。




そこは、生徒指導室でもある。
そこに担任の先生が立っていた。




   
もしかして…    



『おい、美菜。ちょっと来い。』



『え、なんですか〜あははははっ笑』




『なんですか〜あははははっじゃねーわ!』



『その髪色、染めただろ。今週末までに直してこいよ〜!』



『えぇ〜染めてないですよぉ〜地毛です、地毛♡』



『そんなの通用しない!直してこい』




かれこれ5分ぐらい同じやり取りをして、ようやく折れた美菜。




『はぁーい、分かりましたよ〜だっ。』




『今週末までだぞ。』



『そんな何回言われなくても分かってますよ〜笑』




ようやく解放された美菜。
言われるの嫌じゃないのかな??

私は怒られるのが面倒くさいからやらない。

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