「じゃあ、2組の出し物の候補はおばけやしきで。」


総合の時間。
来月行われる文化祭、春中祭の出し物決めをした。
中学校だから1日だけの。
屋台とかなしの簡素なものだけど。
全生徒が1年の行事の中で一番楽しみにしているもので。
校内も春中祭の話でもちきりだった。


それにしてもおばけやしきかあ。
私、ホラーとかそういうの苦手だし。
おばけ役とかだけはしたくないな。
雑用でいいし……。


そして、事件は起きた。
事件と言われると語弊があるけど。
少なくとも、私にとっては事件だった。


次の日の総合で、


「実はおばけやしきなんだが、他のクラスとかぶったため、話し合いで決めてもらうことになりました。」


「ええ~!」


私たちのクラス以外にもう一つおばけやしきを提案したクラスがあるらしく。
規則として全クラス違う項目をやる決まりだから。
かぶってしまったらどちらかのクラスが譲らなければならない。


そこでもう一つのクラスと話し合いをするため、代表者を募ることになった。
さっきまでブーイングをしていたみんなも。
この重役を任されるのは嫌らしく。
騒いでいたクラスが一転、静かになった。


この作品のキーワード
シュウ小説  公園  初恋  中学生  思春期  ピュア  不器用  すれ違い  切ない  長編