俺は、放課後教室に居残り。


何でかと言えば

日直の仕事を終えて職員室へ行ったところ、
「おーちょうどいいところにいた、これ整理頼んだぞ」

担任の威勢の良い声と共に俺の腕に大量のプリントが託された。

同じ日直のやつは部活だからつって行っちゃうし
俺はもう両腕プリント抱えちゃってるし


てな訳で
押し付けられた先生の仕事をやらされている。

これ給料発生するんじゃねぇか?
とか考えつつ手を止めないあたり、俺も大概お人好しだな。













「あーこれあと何枚あんだよ...」
終わりのない仕事にそろそろ嫌気が指した頃、






ふと教室の扉の外から何か視線を感じた。










ぱっとそっちを振り向けば




















「えっーーー」




そこに居たのは
紛れもなく、















...佐藤果林










俺が気づくとその視線はすぐ逸らされた

それはまるで
いつかと同じような光景











この教室には俺しかいない
てことは俺...を見てる?



いや、ただ忘れ物でも取りに来ただけだろ
自分をわきまえろ、日向蓮。












そしてその扉は開き、佐藤果林が中へ入ってきた





言わずもがな上昇する心拍数
明らかに強張る身体








落ち着け俺、落ち着け俺
ただ自分の用で来ただけ

向こうは俺の存在なんてなんとも思っちゃいない...

























「あっ、の」

広く閑散とした教室には有り余るほどの綺麗な声が聞こえた



佐藤果林の声、こんな透き通ってんだな
あぁ
こんな声で俺の名前呼んでくれたりなんて...「ひ、日向くん!」





























「へ?」