サクラサク
明世の紅桜

此処は何も失かったのか


此の地にも失かったのか


永い永い旅の途中で


観る掌は亡きしモノだったと往うのか


小路等を抜く此の首は


未來を伝わる為だったとでも言うのか


桃すら亡く


無くした私は


滑り込む


永らえる事雲く


いつか忘れる日々の為に



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