「でも問題があるんだ」

「問題?」

「ああ……」

見上げて聞き返すと、私の髪を指に絡めて遊びながら、凱莉さんは渋い顔をする。

「千尋は足のラインが奇麗だけど、ミニドレスは刺激が強いからやめて欲しいし、鎖骨も綺麗だけどあまり胸元が開き過ぎるのは問題だ」

そんなことを言いながら、凱莉さんはするすると私の肌に指を滑らせていく。

「うなじも色っぽいけれどあまり見せたくない。とはいえ髪はアップにするんだろうから、それは我慢する。でも背中があまり開いていると、うなじからのラインを意識してしまうからなぁ……」

「凱莉さん?」

さっきから何をそんなに悩んでいるのだろう。

褒めてもらっているのだろうが、なんだか……。

手付きがどんどん艶めかしくなってきている気がする。

「やっぱり本当に綺麗な千尋は、人には見せられないなぁ……」

何だか最近、こんな感じでずっと愛でられている気がする。

「やっぱり千尋の魅力は俺だけが知ってたい」

着ていたシャツの裾から凱莉さんの手が侵入すると、ゆっくりとたくし上げながらブラのホックを外された。

「やだ、凱莉さん……。まだパンフレット見てるのに……」

本気で嫌がるなんてこと、絶対にしないくせに。

凱莉さんから求められることに、いつだって応えたいと思っているくせに。

お約束のように私は一度ストップをかけてみる。

「また後で見て……」

私が手にしていたパンフレットをそっと取り上げテーブルの上に置くと、凱莉さんは私に目眩がするほど魅惑的なキスをした。