「そんなに要らないならちょうだいよ。
あんたの人生、俺にくれよ」


そう言って笑った君には、
もう時間が無かった。

気まぐれでその手をとれば、
君はどうでもよかった色のない日々に、
少しずつ魔法をかけてくれた。



私はね、知ってるよ。


おどけた行動の裏に隠した、優しさも。
眩しいくらいの笑顔の下にある、涙も。

それでもいつも強く笑う、君が好きだ。




いつか君が眠りにつく日。

その日までに、私に何ができるだろう。


あらすじ

「そんなに要らないならちょうだいよ。
あんたの人生、俺にくれよ」

海で自殺をしようとした高校生の少女・桜にそう声をかけたのは、余命一年の中学生の少年・李紅だった。

半ば強引に彼の”死ぬまでにやりたいこと”を一緒に叶える羽目になった桜は、その日々の中で彼の強かな笑顔に失われた心を少しずつ取り戻していく。

しかし、躓きながらも想いを寄せ合う二人を待ち受けていたのは、信じられない真実だった。

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