御曹司と契約結婚~俺様プレジデントの溺愛に逆らえません~
6 ファーストレディは決死の愛を叫ぶ
翌朝のニュースは例の記事で大賑わいだった。

そんな中、奏と美影、小田桐の三人は、昼に行われる記者会見に向けて準備を整えていた。

ホテルの多目的ホールの一室を貸し切って行われる、盛大な記者会見、設営や運営に関する人材はすべて小田桐が手配してくれた。

やがてホールの中は報道陣で埋め尽くされ、その間、奏たちは控室で会見の最終調整に入っていた。

奏の手には美影の用意したシナリオが握られている。

内容は至極単純、この記事がでっち上げだということをありのまま伝えるだけ。

ただひとつ脚色された点といえば、奏と美影がかねてより親しい間柄だったと強調すること。

『泥沼』と称されるこの記事、どれだけこの四人の関係がクリーンであるかを示せるかが鍵となる。

細かい説明はすべて小田桐とその弁護士がしてくれる。

奏と美影の役目は、弁護士が用意したいくつかの質問に答え、ふたりの仲の良さをアピールすること。
この二夫婦間に確執はなく、関係は良好で、記事のような『トレード不倫』など事実無根だと見るものに印象づけるのが目的だ。
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