溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
第四章 浮気?
日々は何事もなく過ぎていき、蔵人さんとの生活にも慣れてきた。

「ただいま」

「おかえりなさい」

帰ってきた蔵人さんの唇が私の額にふれる。

「これ。
きれいだったから」

眼鏡をくいっとあげると、蔵人さんは手に持っていた小さな紙袋を差し出した。

「うわぁーっ。
ありがとうございます」

受け取った紙袋の中には黄色のバラを中心にした、小さなブーケが入っている。
うきうきとキッチンに向かうと、花瓶に飾って置いた。

「ごはん、もうちょっとでできますから」

「わかった」

私が料理をしているあいだに、終わった洗濯物を蔵人さんが干してくれる。
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