【短編】あなたとの距離、近くて遠い
この恋は、本物でした。

翌日
「うーん、もう朝か」

 私は違う部屋にいる患者の足音で起きた。

起床時間は、だいたい7時。

8時に朝食時間なので、その前に患者は起きて、何かをしている。

 本当に、何をしているのか他の部屋だから分からないけど。

実家とは違く、私が知らない人達がいる。それに違和感を感じつつも、私は入院生活を満喫していた。

 誰もいない部屋で私は車いすに座り、窓にかけられたカーテンを開けた。
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