桔梗の華 ~途中公開~

金源の勾玉再び

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「すまないことをしたな。」

瑞様は縛られていた腕に
これを塗りなさいと薬をくれる。

「では、桔梗は異国から来たとゆう事か?」

「ん、うーん。まあ気づいたら」

事の経緯を話してみても伝わりにくい
どうやら私は500年前の戦国時代に
タイムスリップしたみたいで…

「おぬしの国にもあの御神木が…」

伝わりにくいけど瑞様は賢いみたいで
なんとなく私の話を分かってくれた。


「あの。かむい?の森って…」

「あそこは恐ろしい半妖が封印されておる。50年前にこんな金源の勾玉を奪おうと翠子様に封印されたのだ。」


金源の勾玉…!

やっぱり…あの巻物はこの時代の事だったのね

「翠子様って…巫女なんですか?」

「そう、この世に絶対的の力を持った巫女でわしの師匠でもあったんじゃが…」

「亡くなったんですよね?」

「知っているのか?」


あの巻物の勾玉を封印して亡くなった巫女は
きっとその翠子様に違いない…
でも半妖を封印した事は書かれてなかった。
なんで…


「その、半妖ってあの御札の?」

「あれが封印の札、あれは翠子様にしか解けぬゆえ解放される事はないが、、」



神威という半妖…
一体どんな戦いがあったのかな。

胸がチクリとして少し痛みが走った
「うっ…」

その痛みは段々に増していく。
苦しい___焼けるように苦しい



「これ、桔梗!どうした!」

慌てる瑞様は焦りながら私の背中を摩る

「い……痛い……」


痛みと共に胸のあたりが光り出す。



「な、なんと…この霊力は……」

金色の光が私を包み込んで
瑞様は後退する
光が一層増して体は限界だった。



「金源の勾玉……まさか、そんな…」

瑞様が驚きながら、焦った表情が見えて
私の意識は消えた。







このおなご、やはり翠子様の…
またもや不吉な事が繰り返されると…



桔梗を包み込んでいた光は一点に集中し
コロンと桔梗の胸元に転げ落ちた


金源の勾玉が桔梗から出てきたという事…




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