桔梗の華 ~途中公開~
第二章



『神威…何故だ。何故私を裏切った…』


綺麗な人…
でも悲しそう…

『許さぬ…絶対に許さぬ…』


悲しみの目から憎しみの目に変わった


『止まれ!神威!』



神威…?
どこかで聞いたような。
そうだ!封印されたっていう半妖!


『翠子…ふんっ俺を封印するってか』


翠子?じゃあこの女の人が
これはきっと翠子様の記憶?

神威と呼ばれる半妖の姿は
霧でボヤけて良く見えない


『神威…何故、勾玉を返しなさい』


翠子様の心が流れてくる

悲しみ…怒り…憎しみ…

一体何があったの?


『けっおい翠子俺はな~この勾玉で大妖怪にってやらあ。封印なんかされてたまっかよ』



翠子様が札を出して霊力を込める


『させぬっ』

逃げようとした神威目掛けて
何かを唱えて札が光と共に
神威を包み込んだ。



神威は御神木に封印された





『どうして…』



どうして…

なにがあったの…




そこで視界は真っ暗になった

< 13 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop