僕の妻は理解不能

♡3



「国分くん、注意しなきゃダメだよー」

加賀くんが仕事中にまた話しかけてきた。
まぁ、今日の仕事は残業覚悟だから余裕があるのかもしれない。

「何が?」

答えた僕に対してため息をつく。
「歳、何個離れてるの?10でしょ?!
束縛!!してない?大丈夫?」

「そ、束縛…
別にしてないと思うけど…

例えばどんなことかな?」

愛菜を苦しめるわけには行かないと思い
愛菜のために聞いてみた。

「んー俺がされてたのはー
GPSの設定とか!」

「え?!だめなのか?!」

「げ、やってるんだ!!
本人は嫌だと思うよ!」

「いや、愛菜には僕が必要だと思って…」

「まーた、何かあったの?」

「前に1人で近所のスーパーに買い物に行った時があったんだ…」


< 11 / 121 >

この作品をシェア

pagetop