情熱的に愛して
第10章 プロポーズ
まずは引っ越しの準備を、しなければならなかった。

お母さんに”別れる”と言ったら、随分怒られた。

『お父さんの反対を押し切ってまで結婚したのに。もう少し我慢できないの?』

まあ、お父さんの反対を押し切ったのは、おじいちゃんであって、私ではなく、本当に結婚もしていないのだけど。

『とりあえず、家に帰ってくるんでしょう?』

「うん。また厄介になります。」

また一人暮らしする事も考えたけれど、気が進まなかった。

それは、なぜかは分からなかった。


引っ越しの業者に連絡をしたら、今はどんなに早くても、1週間待ちだそうだ。

「雪人。引っ越し、来週になった。」

雪人にその事を告げた。
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