次の日の朝、普段よりも早く目が覚める。

「頭イッタぁ……」

昨晩泣きすぎたせいか、身体中が重い。特に瞼は酷く、目が覚めたというのになかなか開いてくれない。

這うようにして小さな鏡の前まで行くと、恐る恐るそれを覗く。

「最悪……」

薄く開いた目に映ったのは、赤く腫れ上がった瞼と二十二歳とは思えない疲れ切った顔。すぐにキッチンへ向かうと、冷凍室から小さな保冷剤を取り出し目に当てた。

こんなことをしても気休めかもしれないが、しないよりは幾分マシだろう。

ダイニングテーブルの椅子に腰掛けると、突っ伏してしばらく冷やし続ける。

「会社、行きたくないなあ……」

目を瞑っていても、そこに映るのは総一朗さんの顔。その顔は昨日別れたときの顔。目に力のない総一朗さんの表情に、今更ながら胸がギュッと痛む。

昨日の今日で総一朗さんと顔を合わすのは、正直ツラい。ツラいけれど、そんな理由で会社を休めば総一朗さんに迷惑がかかってしまう。

気を取り直すとバスルームに行き、熱いシャワーを頭から浴びた。