絶対に守るから。

訳がわからん

何をどうすればどうなるのかなんて俺たちには分からない。けれど、今回の判断だけは間違っていたのかもしれない。ミオラスに休暇を取って1ヶ月、帰ってくるどころか連絡すら取れない状況に至った。最後にミオラスの姿を見た者はハウラムのみ。ハウラムはやってもいない罪をかけられそうになっていた。

「俺は何も知りません。確かにミオラスを見送ったのは俺一人ですが、消息を断つまでの時間なんて俺にはなかった。完全な濡れ衣です」

「お前が仕組んだという証言も取れているが?」

お嬢さんやカーレイジも見送りに行きたいと言ったんだが、犯人の思惑が分からないからと俺とゾーラ医師、ハウラムの判断に従ってもらったんだ。それがこの状況を招いたのかもしれない。
馬鹿げた話だと思うだろう。でも、実際国なんて馬鹿げた話ばかりで回っている。
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