西暦2030年。
 少子化が問題視されて数年。結婚率が低迷し少子化が更に深刻化され、ようやく政府が重い腰を挙げた。

 アラサーと呼ばれる二十五歳以上の独身者を対象とした、半強制結婚プログラム【Avis de couleur rose】

 誰が言い始めたか、通称「RoseAvis」~ローズアビス~

 それは性格や趣味などを考慮しMotherSystemによって無作為に選考され、被験者として選ばれた男女にはピンク色の封書が送付される。

 基本的に、選考されてもいいように許可申請を事前に出す必要がある。
 しかし申請は親権を持つものであれば出すことが出来るため、娘や息子の未来を案じた両親が、出してしまうこともあるとか。

 けれど、それが自分に届くなんて思ってもみなかった。

 
 四月某所。
 私はマンションの郵便受けの前で、フリーズしていた。
 何故って、公共料金の請求書や化粧品会社の広告やチラシに交じって入っていたピンク色の封書。RoseAvisが入っていたからだ。


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