お見合いから始まる恋→結婚
3
今日は久しぶりに尚登さんと一日過ごせる日。

ラインで連絡を取り合って、私達は車で少し遠出して隣の県の大きな動物園に行く事になった。

どうも尚登さんは研究で思っている成果が出ないらしい。

だからラインの会話でそれを感じた私がそう提案したのだ。

「こんにちは。」

お昼の少し前に、私は駅で尚登さんに車で拾ってもらった。

「…こんにちは。」

珍しくぶっきらぼうな挨拶の尚登さん。

やっぱり研究が上手くいっていないんだろうなと私はふと感じる。

二人一緒に車で出掛けるのは初めてだ。

「助手席に乗って良いですか?」

私は何となく礼儀として聞いた。

「…後ろに乗るつもりだったんですか?」

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