お見合いから始まる恋→結婚
2
日曜日まではあっという間だった。

「今日は行くの?」

お母さんは気になって仕方がないみたい。

「行って来ようかな。」

私もそんなに気にせずに答える。

自分の中では、晴れたら行こう、雨が降ったらやめてもいいかな、そんな風に思っていた。

起きた途端、明るい光が窓のカーテンの隙間から入って来ていた。

これは神様がとにかく行ってみなさいと言っているんだなと思った。

決して神様を全面的に信じているわけではないけれど。

ブラウスにパンツ。

失礼のない程度の服装で私は家を出た。

10時を少し過ぎる時間に駅に着いた。

あまり早く着いて、ガツガツしているように思われたくない。

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