朱莉さんの不可解な一週間

木曜日 22:05

飲んだお酒の量は大した量じゃない。


二人でビールの大瓶を2本。


その程度のお酒で酔っぱらったりはしないけど、アルコールの所為で舌が滑らかになってるのは事実で。


「社長は、あたしがずっと憧れてた人だったの」

「ずっと?」

その上、瀬能先生は職業柄か聞き上手だから、あたしはベラベラと自分の事を話してしまう。


「うん。専門学校行ってすぐくらいから」

「憧れの人と一緒に働けるって素晴らしいですね」

「でしょ!? 社長が独立した時、あたし丁度就活してて、ダメ元で受けに行ったら受かっちゃって!」
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