モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
憧れ上司とイジワル同期

私と憧れ上司

コンコン。

扉をノックして、毎朝の業務に取り掛かり始める。


「榛名取締役、失礼致します。」


一言声を掛けて中へと足を踏み入れる。

大きなデスクに向かって仕事を進めていた取締役と目が合う。

にっこりと微笑んだ私は挨拶を交わす。


「おはよう、斉藤さん。」

「おはようございます、榛名取締役。」

「今日も綺麗だね。」


王子様のような笑みを浮かべた上司に、同じように微笑んで見せた。

彼は私の上司である榛名仁(はるな じん)取締役。

そして私は斉藤悠菜(さいとう ゆうな)、入社4年目で榛名取締役秘書の26才だ。


「本日のご予定ですが…………。」


毎朝の業務を始めた。

私は目の前に座って王子様のような笑みを浮かべる榛名取締役の秘書をしている。

そして私の憧れの人だ。

勿論、30才という若さで取締役もなれば、社内でも憧れの的。

私が勤めるインテリア大手企業ハルナの御曹司でもある。


「ありがとう、後でコーヒーを頼む。」

「はい。」


デスクに向かって仕事を始めた取締役に一礼して、私は部屋を出て行った。
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