東京では、ふつう自分の妻のことを、うちの「家内」とか「女房」とか「カミさん」などと言うが。ここ大阪では、十中八九、うちの「嫁」と言っている。今ではもう、すっかり慣れてしまったが、初めは違和感があった。だって「嫁」なんて言い方、ずいぶんと封建的じゃないか?「妻」というと「配偶者」や「パートナー」のイメージがするが、「嫁」というと「婚姻した結果、その家に尽くさざるを得なくなった悲劇の女」ってイメージがする。……あくまでも「個人の感想」だが。