外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
「君が大人しく従順に守られてくれる妻だったら、すぐにうちに連れて帰って、思う存分いちゃいちゃした新婚生活を始めることができたのに」


ちょっとボヤくように呟き、私にそっと両腕を伸ばす。
私が彼の両肩に手を乗せると、腰を引き寄せ、ぎゅうっと抱きしめてくれた。


「……今度は、頑固な君のおかげでお預けだ」


ほんの少し皮肉めいた言葉でも、彼の腕が温かく力強いから、私もふふっと笑うことができた。


「裁判が終わるまで。、あとほんの数週間だよ。奏介」


そう言って、彼の首に両腕を巻きつける。


「なにもかも綺麗に片付けて、全部すっきりさせてからでも遅くない。ここまで来たら」


奏介の耳元にそう囁きかける。
彼の小さな吐息が、私の髪を揺らした。


「……その時は、覚悟しておけ」


諦めたような溜め息の後、腰と背中に巻きついた腕に力がこもる。


「結婚した後もずっと、俺は君に恋い焦がれている。想いは膨らむ一方で、すでに散々焦れているから、遠慮なく理性吹っ飛ばすぞ」


私の肩口に額をのせた奏介の強く熱い想いが、私の胸に直接響き、心を根っこから震わせる。


「……うん」


私は胸をきゅうんと疼かせながら、彼の首筋に顔を埋めた。
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