強引上司に捕まりました

強引上司に捕まりました

課長の頼みとやらを承諾してから１週間が経った。

大量受注やら、連日続いた会議資料の準備やら、その他諸々あって、とにかく仕事に忙しい怒涛の１週間だった。

営業課の面々はボロボロの状態で、ようやく週末を迎えた。

「緒川さん、今週は忙しかったわね。私もこんなに忙しかったのは久しぶりよ。せっかく今日は鉄道関係の人たちと合コンだったのに、気力が出ないからパスしたわ」

隣のデスクから盛大なため息が聞こえる。

さすがの先輩も疲れを隠すことは出来ないようだ。

「先輩、お疲れ様です。週末はゆっくり身体を休めたほうがいいですね」

「全くその通りね。唯一ウチの課で覇気があるのは課長くらいね」

先輩の言葉を聞いて、視線を課長のほうに向けた。