結婚のその先に

貪欲に

栞菜が目を覚ますと自宅のベッドに寝ていた。




辺りが明るくて慌てて起き上がろうとするがめまいがひどくて布団に再び吸い込まれるように倒れた。




横になってもめまいは続き気持ち悪くも感じる。




『ガチャ』遠慮がちに寝室の扉が開き啓吾が入ってきた。




「体調は?」



啓吾はベッドに腰かけて栞菜の額に触れた。




「めまいがひどくて、、、気持ち悪い、、、」




やっと絞り出した声によほど具合が悪いのだと啓吾も悟った。
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