俺は、同じ職場の、あの8つ年上の先輩のことが好きだった。

 サラサラで艶のある長い黒髪、自然に整った眉、切れ長の目、すっとした高い鼻筋、潤いのある紅色の唇、陶器のような透き通った白い肌に、ほんのりと紅潮した頬、美術館で展示される写実絵画のような典型的な美人顔であった。

しかし、人形のような感情を持たない美しい見た目とは違い、中身は相当な変わり者であった。
 
彼女は、時々俺をからかっては、困らせて楽しむ小悪魔だった。

しかし、彼女の微笑みは、無意識に目が釘付けになるほどの白き輝きを放った天使のように、美しかった。

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