エミリアは、隠れて夫の帰りを待っていた。
結婚後、半年経っても朝の挨拶しか交わせない夫を。
2018/05/02, 03, 06更新
- あらすじ
エミリアは、深夜に帰宅する夫アーサーの帰りを、こっそりと起きて待つことが日課だった。
政略結婚で白い結婚を続けている夫とは、朝食でしか会わない。しかし、エミリアはアーサーのことを密かに愛していた。
ある朝、ついにエミリアは、こんな関係で夫婦と言えるのかと口走ってしまう。アーサーから返ってきたのは思いもかけない答えで、その真意を正せぬまま、今夜もエミリアは夫の帰宅を待つのだった。