エミリアは深夜に帰宅する夫を、こっそり待っていた。
恋しい夫に相手にされていないからだ。
それなのに……
「わたしが妻を愛していないなどと、どうして君が決めつける?」
「君の肌を目にしたら、会話にならない」
私たち、ただの政略結婚よね?
あなたを好きだと告白しても、許してくださるの?
2019/04/16改稿
2018/05/02, 03, 06更新
- あらすじ
エミリアは、深夜に帰宅する夫アーサーの帰りを、こっそりと起きて待つことが日課だった。
政略結婚で白い結婚を続けている夫とは、朝食でしか会わない。しかし、エミリアはアーサーのことを密かに愛していた。
ある朝、ついにエミリアは、こんな関係で夫婦と言えるのかと口走ってしまう。アーサーから返ってきたのは思いもかけない答えで、その真意を正せぬまま、今夜もエミリアは夫の帰宅を待つのだった。