ヴァンパイアの花嫁

か弱き存在

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毎夜、シェリルの甘くそそられる香りにレオンは溺れる。


「愛している」と言えば恥ずかしそうにシェリルは「愛しています」と言う。


レオンに愛され、シェリルは幸せを感じていた。


ところが、数日経ったある日。


「どうした?具合が悪いのか?」


その日の朝、シェリルはベッドから起きようとはしなかった。


レオンの問いかけにシェリルが枕の上で首を振る。


「熱は?」


レオンはシェリルの額に触れ、熱を確かめる。


特に熱はなかった。


それなのになぜ?


「ごめんなさい……」


謝るシェリルは目を閉じた。





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