ヴァンパイアの花嫁

好き

レオンは明け方前、まだ暗いうちに人間界の屋敷へ戻った。


城へと続く扉を開けるとアメリアが立っていた。


「お帰りなさいませ、お早いお帰りですね」


「ああ、あそこは退屈だ」


レオンが地下室を出て上へと上がる。


階段を上りながら後ろから付いてくるアメリアにティナの様子を聞く。


「熱も下がりましたし、気分も落ち着いたようです」


「そうか……」


アメリアの報告にレオンは少し安堵し、そのままティナのいる寝室へ向かった。


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