天罰

▲その女性は桃さんと言った。綺麗な人だと思った。彼女は僕に笑顔で話しかけて来た。ゲームの裏技を教えてもらった時、すごく得した気分になって僕は喜んだ。すると彼女も嬉しそうに笑って「今度一緒にゲーセン行こうよ」と誘ってきた。僕には断る理由もなかったし、もっと色んなゲームを知りたいと思ったからすごく嬉しかった。桃さんは僕を真正面から見ると「こんな弟が欲しかったなぁ」と言った。だから「僕もこんなお姉ちゃんが欲しい」と言った。彼女は「ありがとう、嬉しい」と言うと更に笑顔になって僕も笑顔になったので場の雰囲気が和んですごく楽しかったのを覚えてる。

ゲーセンに行った時は本当の兄弟のようにはしゃいだ。桃さんは子供みたいにはしゃいで思いっきり笑って、一緒にいるとすごく楽しかったし彼女の前では素直になれた。その後、一緒に公園に行くとベンチに座って色んなことを話した。本当にこんなお姉ちゃんがいればいいなと思った。彼女も同じ気持ちなのか僕にぴったりくっつくように座りなおすと僕をハグして「悟くんが欲しいな」と言った。その言葉の本来の意味をこの時知る由もなかったけど彼女の温かで優しい抱擁に包まれ、僕はだんだんと彼女に心を許すようになった。
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