君と奏でる、永遠のメロディー

5

僕たちは、それから毎日会うようになった。

大晦日と三が日はお互い実家へ帰省したけど、4日には再会した。

「久しぶり、聖也くん」

「ああ、久しぶり。冬月ちゃん」

会わなかった4日間は、電話でやり取りをしていた。

その中でお互いを下の名前で呼ぶようになったんだけど、面と向かって言うと、やっぱり照れ臭かった。

4日間を埋めるように、僕たちはそっと、手を繋いだ。

「今日はどこ行こうか?」

「そうだねぇ、本屋とかどう?」

「いいんじゃない」

という事で、駅ナカの書店に入った。
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