君と奏でる、永遠のメロディー

6

冬休みは、瞬く間に過ぎていった。

久しぶりに学校へ行くと、何だか懐かしい気持ちになった。

「あ。聖也おはよー」

クラスメートの柳がこちらへ向かってくる。

「おう」

返しつつ、僕は彼の持つギターケースから目が離せなかった。

「柳、それって新しいやつ?」

「ああ、そうそう。クリスマスにカノジョがプレゼントしてくれたんだー」

自慢げに言ってくる。

「お前はそういうの無いの?」

「…無いことは無いけど…」

「え⁉︎お前カノジョできたの?」

「う、うん」

「うわ、マジかー!おめでとう‼︎」

満面の笑みで言う。

こいつは、すぐに顔に出るから、わかりやすい。

「で、どうやって知り合ったの?」

「路上ライブ見に来てくれた子なんだけどさ…」

そうして、僕は彼女との馴れ初めを柳に順を追って話した。




「お前、やるなぁ!」

話し終えると、柳は僕の肩をバンバン叩いて言ってきた。

鼻高々だった。

「今度写メ取ってきてよ」

「まぁ、機会があれば」

「なあんだ、ケチ臭いの」

そう言い残して、柳は席へ戻って行った。
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