フルーツパーラーの前で奥田さんと別れた後、インテリアショップで雑貨を見ながら奥田さんの話を反芻していると、なぜか違和感が生じてモヤッとした。

一体何がそうさせるんだろう?

奥田さんは何かおかしなことを言っていただろうか?

考えていると気もそぞろで、目の前に並んだおしゃれな食器や可愛いクッションも視界に入らなくなってくる。

仕方ないので買い物は断念して店の外に出た。

それにしても日曜日の街はカップルだらけだ。

ひとりでのんびり歩くつもりで来たはずなのに、やはり美味しいものや面白いものに出会ったときの感動を共有できる相手がいないのは少し寂しいと思う。

だから奥田さんも私をお茶に誘ったのかも知れない。

ただそれだけなのに、何がそんなに気になるのか。

駅に向かいながらモヤモヤする原因を考える。

私はてっきり護は日曜の晩に帰ると私に嘘をついて、実は奥田さんのところにいるんだとばかり思っていたのに、奥田さんは予定をドタキャンされて暇で仕方ないから一人で来たと言っていた。

だったら護は今どこで何をしているんだろう?