君を愛で満たしたい～御曹司のとろ甘な溺愛～

あとがき

今回は、一ノ瀬家長男・悠馬のお話でした。

翔はまだ運命のあの人に出会う前のお話ですね。
時系列としては、こちらのほうが先になります。



失敗なんてしたことがない！という方は多分いらっしゃらないですよね。


私は小さな失敗は日常茶飯事で、そのたびに「Oh！」(キャシー風に)と落ち込み、しばらく誰とも係わりたくないよーという日が続きます。

失敗は決して喜ばしいものではないのですが、避けることもできないものなのかなと思います。
それでへこんだあと、どうするか……。


悠馬も葉月も思いきり挫折して、特に葉月はこの世の終わりか？と思うほど落ち込んで、なにもかもあきらめモードでした。

でも、あきらめモードでいても事態が好転していくことなんて、そうそうありません。
どこかで奮起して、前に進まなければ。


限りのある人生ですから、つらい時間より楽しい時間が多いほうがいいに決まっています。


葉月のように、またあのつらい時間を経験するなら、もう動かないほうがいいと思うこともありますけど、動いてみないことには次の世界が明るいのか暗いのかもわかりません。


失敗を経験したあとは、絶対に成長しています。以前の自分ではありません。
そこからがまた始まり。

また失敗するかもしれないけれど、そのたびに始めればいい。
「Oh！」はあるかもしれませんが。



個人的には、子供の失敗が多いのは、経験を積んでいる途中だからだと思っています。

大人はイラッとすることも多いかもしれないですけど、成長しているんだと思えば我慢できることもありますよね。
(と自分に言い聞かせています)


ちょっとだけ勇気を出して、次の世界に足を踏み出してみよう。

この作品がそんなふうにどなたかの背中を押せるといいなと願っています。

お付き合い、ありがとうございました。


2018.05.25　　　　佐倉伊織